ウソ企画

”シャングリラ” リプレイ第2話




 宿屋で目覚め、ダンジョンに挑むことにする。 前回入ると真っ暗だった場所で松明を使用すると内部が明るくなる。 部屋を幾つか渡っていくとフィールドでは見たことの無いモンスターがいるので戦闘をするとフィールドよりさすがに強いようだが、入手できるアイテムのバリエーションと小銭の量が増える。 時間がたつとモンスターが全滅した部屋にも再びモンスターが現れるのであまり深く入り込んでしまうと帰り道で死ぬので注意が必要だ。
 時々、他のプレイヤーが操作するキャラクターとすれ違っていくが、部屋に先に入ったキャラクターがモンスターを倒す優先権が与えられるのでトラブルも無いようだ。 奥へ行くと狩をするキャラクターの姿も増えていく。 他のキャラが狩をしていない場所を見つけて何箇所か回りながら狩を開始する。


 巡回しながらの狩が飽きて見物がてら各部屋を渡り歩いていくと、ここのダンジョンのモンスターの種類がおぼろげながら分かってきた。 基本的に部屋に先客がいるとこちらにはモンスターは襲ってこないが、モンスターが放つ魔法や遠距離武器による流れ弾が当たることがあるそうなので一応注意はする。
 ある部屋で一人のキャラが死んでいて一緒にいた自分のキャラクターより上級者らしいキャラクターがこちらに話しかけてきた。 どうも死んだ仲間を蘇生したいが蘇生させるのに必要な包帯が無くて困っていて譲ってくれないかとのこと。 包帯はすでにモンスターから入手して戦士の自分では使うことができないアイテムなので快く譲ると、目の前で治療師らしい上級者は死んだ仲間を蘇生する。 蘇生をすると死んだ当人のSPの減りが少ないし、蘇生させた方もSPを受け取るので双方にメリットがあるらしい。 低い階層でもSP獲得目的の流しの治療師を良く見かけるようだ。
 その場は立ち去るがその後、蘇生したキャラとは施設付近でたびたび出会い、同じレベルなので一緒にパーティーを組む仲間となった。