アルコールストーブで料理

 実家に昔買ったパイトーチというアルコールストーブがあったので持ち出して、山歩きに使おうと目論む。
アウトドアでは、一般に料理用の熱源としてガスストーブやガソリンストーブが一般的なんだけど、アルコールストーブ系は火力の調整が効かない、火力が少ないといったデメリットがあるものの、本体が小さい、燃料の入手が容易といったメリットがあります。 まぁ、物好きが使うことが多いようですが。
 昔買ったときは、トマト味のスープを作ってご飯を炊いて、満足してそのままタンスの肥やしになっちゃったんですが、去年あたりから山歩き熱が復活しつつあるので、改めて使ってみる予定。
  
 いきなり野外で使うのは怖いので自宅で実験。 メチルアルコールを買ってきてアルコールランプっぽい外見のパイトーチに注いでバーナー部をはめ込む。 で、付属の五徳(安っぽい作り)を固定して火をつけたマッチでバーナー部を炙るとボボボッと低い音がして火がつきます。 結構勢いがよろしい。
 付属の金属カップに水を入れて五徳にかけると結構早くお湯が沸きます。 山歩き先でお茶を飲むには十分ですね。 次は、一人用鍋に生米2合と水、パエリアの素入れてパエリアを作ってみます。 以前、ご飯が炊けたので料理は可能なはず。
  
 材料を鍋に入れてしばらく待つと鍋の中身が沸騰してきます。 ここで弱火にしたいところですが、アルコールストーブなので火力調整ができない。 どうするかなーと迷っていると、焦げ臭い臭いが。
 しばらく我慢してストーブから鍋を離して蒸らしてからおもむろに開けると、若干ぐちゃっとしていますが、一応パエリアらしき物体ができていました。 スプーンで鍋をかき混ぜると、底にかなり厚いおこげがべったりと付着しています。 味見するとちょっと米に芯が残っていたし。 食べられないことは無いが失敗作でした。 でも、山歩きに一人用として使う分にはアルコールストーブも十分使用に耐えるようですね。
  
 後で鍋の底に残ったおこげはスプーンでごしごし削っても落ちず、きれいにするのがやたら大変でした。