見えない顧客

* 注意 *
 携帯電話とか携帯音楽プレイヤーとかの話を書きますが、書いた本人はその分野に詳しくないのでトンチンカンなことを言っている可能性があります。


 ある日、私が携帯音楽プレイヤーを実家に持っていくと、母が自分もスポーツクラブでウォーキングをする時に使いたいというので、お気に入りの曲を入れてあげて充電器を付けて貸してあげました。
 私の使っている携帯音楽プレイヤーはiPod shuffleという画面表示もないシンプルな操作で音楽を聴ける物だったので、母はこれなら自分も使えると思ったらしいです。 (でもボタンの押し方のタイミングが分からなくて、何度も押すタイミングを教えましたが)

 後日、母に使用感を聞いてみると、スポーツクラブの複数の知り合いから羨ましがられて、自分も音楽を聴きながら運動をしたいので電気店に買いに行ったが、店員の説明が不親切で買うのを諦めたという話を聞きました。
 母の知り合いは自分と同じ中高年の主婦ですからパソコンなど使えないので、CDなりインターネットからパソコンに音楽を取り込んで携帯音楽プレイヤーに入れる説明を電気店の店員さんはできなかったのでしょう。
 頼みの綱の子供さんも結婚して家にいなかったり、同居していても義理の娘さんに気兼ねして、つまらないことでなかなか頼むことができないなんて話も聞きました。


 せっかく需要があるのに、使うための敷居が高くては買わないなんてメーカーさんはもったいないですよね。 で、自分なりにパソコンを使わないで単独で使うことのできる携帯音楽プレイヤーを考えてみました。

 パソコンを使わず音楽を取り込むためには、携帯音楽プレイヤー自体がネットにつながればいい。 携帯電話で音楽が聞けるのではなく、携帯音楽プレイヤー自体が音楽のダウンロード専用にしてしまう。 重量や大きさ、バッテリーの問題があるのなら、バッテリーチャージャー側に付けてしまう。
 主婦はコンセント〜バッテリーチャージャー〜携帯音楽プレイヤーまでのつながりなら理解可能だ。 これに電話線が入ってくると混乱して使えなくなる。

 インターネットで曲をダウンロードする方式になるが、主婦はネットで曲を選んでダウンロードするなんて面倒くさいことは敷居が高くなる。 無料で手に入る通販カタログで曲を選んで、バーコードかなにかでピッと入力して携帯音楽プレイヤーにダウンロードさせてしまう。 
 さすがに今時の主婦も携帯電話を使うので、携帯電話と携帯音楽プレイヤーの両方にそれぞれ月々の通信料を払うなんてことはしないだろう。 なので、携帯音楽プレイヤーの料金設定を1曲いくらにして携帯電話のアカウントで支払いをするとかにする。 もしくは、通販カタログを購読する際にアカウントを取るとかも考えられる。
  

・・・なんか書いていてこんがらがってきたから使う側の視点で書いてみる。

① 携帯音楽プレイヤーを買う。 この時、無料の曲の通販カタログも一緒に付いてくる。 通販カタログの定期購読をするためにアカウントを取得。

② 携帯音楽プレイヤーを充電。 

③ 通販カタログで欲しい曲を選ぶ。

④ カタログから選んだ曲のバーコードを読み取るとかして携帯音楽プレイヤーはネットから曲をダウンロード。

⑤ プレイヤーで曲を聴く。 ← 主婦の目的はこれ。

⑥ 月末に使った曲の代金の請求書が来る。 (銀行引き落とし)
  

 というわけで、使用者はネットにつなぐ感覚なしに、欲しい曲を取得して聴くことができるわけです。 

 問題は支払いですね。 通販カタログの取得の際に、アカウントを取るのでそれで本人確認をして銀行引き落としとかすることになるんでしょうね。 これは通常の通販システムを参考になるかなと。