USO

Unlimited Sorcery Online 第2話



・・・階段を下るとパーティーは通路の暗がりから現れたぶるぶると震える様々な色のスライムの集団に襲われた。 我々はいやらしい粘々とした粘液に辟易しながら、叩き、切り裂き、焼き尽くしたがスライムの数は減ることがなく、一息つくため徐々に撤退を始めた。

 背後で仲間の戦士が悪態をつく声が聞こえる。 スライムとの戦闘で起こった騒音で、迷宮の奥に巣食っていたオークの集団が我々に気付いたらしい。 これはあまりありがたい状況ではない。 私はスライムを一時遠ざけながらオークとの戦闘に集中できる策を猛烈な勢いで考え始めた。
 この時、どうにか切り抜けた我々にすばらしい宝が満ちた部屋と絶望的な小部屋での戦闘があることなど知る由はなかった。